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検査イベント紹介

Step1 基礎編 HIV検査のココがはじめ!5つのポイント

HIV(エイズの原因となるウイルス)検査

HIVの検査は血液を用いて行います。HIV検査で最初に行われる検査が、HIVの「抗体」、「抗体」が体内に存在しているかを調べるスクリーニング検査 (ELISA法、CLIA法、IC法など)です。
現在保健所や医療機関で行われているスクリーニング検査は、第4世代といわれる「抗原・抗体検査」が主流です。 スクリーニング検査の結果が「陰性」であれば、HIVに感染していないことになります。スクリーニング検査の結果が「陽性」または「判定保留」であれば、確認検査(ウェスタンブロット法またはRT-PCR法)を実施します。
スクリーニング検査「陽性」という結果だけでは、HIVに感染していると判定することはできません。HIVに感染しているかどうかを真に確定するためには、スクリーニング検査が陽性であること、確認検査が陽性であること、この2つを満たすことが必要です。
検査

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ウィンドーピリオド(ウィンドー期)

HIV感染初期のため、感染していても検査では陰性と出てしまう期間をいいます。
現在のHIV抗体検査では、HIVに感染する機会から多くの場合、1ヶ月程度で抗体が検出されます。抗原・抗体検査ではさらに早く抗原を検出することが可能です。しかし、抗体が産生するスピードには個人差があります。そのため、HIV検査で陰性であると確定するために、安全を見て長めの3ヶ月がウィンドーピリオドとして用いられることがあります。
早めに受検をして 陰性と結果が出た場合には、まだウィンドーピリオドである可能性もあります。検査法によってウィンドーピリオドの期間は2ヶ月あるいは3ヶ月とされています。そのため、それぞれの検査機関にウィンドーピリオドの期間を確認して、再度検査を受けることが必要です。
ウィンドーピリオド

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スクリーニング検査

HIV検査で最初に行われる検査が「スクリーニング検査」です。
スクリーニング検査では、HIVに感染している可能性のある人を、もれなくひっかけることを目的としています。そのために、スクリーニング検査陽性となった場合、本当にHIVに感染している人と、感染していない人が含まれます。感染していないのにスクリーニング検査が陽性と出てしまうのは、HIV抗体と似たようなタンパクが、血液中に存在しているためだと考えられています。あたかもHIVに感染しているかのように、HIVスクリーニング検査で「陽性」という結果がでてしまうのです。
陽性となった場合には、本当に感染しているかどうかを確かめるために、「確認検査」を行います。一方、スクリーニング検査「陰性」の場合は、ウィンドーピリオドを超えているという条件下で「感染していない」と判定することができます。

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確認検査

HIVスクリーニング検査で陽性または判定保留となった場合は、「確認検査」を実施します。
通常保健所の検査で確認検査に用いられているのが、ウェスタンブロット(WB)法です。WB法という確認検査は、ウイルスの様々な構成成分がのっかっている試験紙を用いて、そこに受検者の血清を電気的に流し込みます。ウイルスの構成成分と、血液中のHIV抗体が結びつくと、目印となって現われます。スクリーニング検査では1種類または2種類のHIV構成たんぱくに対するHIV抗体を検出するのに対して、確認検査ではHIVのすべての構成たんぱくに対するHIV抗体の有無を調べる点が異なります。この検査は、結果が出るまでに、数日かかりますので、確認検査の結果は後日受け取ることになります。
医療機関でもスクリーニング検査で陽性となった場合には、WB法で確認検査を実施しています。スクリーニング検査が陽性で、WB法が陰性または判定保留だった場合や、ウィンドーピリオドにあると判断される場合は、HIVの遺伝子であるRNAを抽出し、核酸増幅法を用いて、血中にHIVの遺伝子そのものが存在しているかどうかを確かめる検査を実施します。

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抗原・抗体検査(第4世代)

現在最も使用されているスクリーニング検査は、第4世代の抗原・抗体検査です。
これまでのHIVスクリーニング検査が、HIVの抗体のみを捉えていたのに対して、抗原と抗体の両方を捉えることができる検査です。「抗原」とはHIVそのものであり、「抗体」とは特定の「抗原」が体に侵入した後、その抗原に対して体の中で産生されるタンパクです。抗体は抗原と結合することで、ウイルスに戦いを挑みます。
ウイルスが体に侵入してから、「抗体」が産生されるのに4週間ほどかかりますが、抗原検査では、HIVの一部分であるHIV抗原(P24)を検出するので、抗体検査のみであった時よりも更に1週間早く、感染を確認することができます。

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即日検査

即日検査は迅速検査とも呼ばれています。HIV抗体簡易検査キットを用いることで、15分で結果が判明します。
ただし、採血した血液を検査室へ運ぶ、血液を遠心分離する、結果を確認する、場合によっては追加検査を実施する、結果を伝票に記載するなどの手間がかかりますので、保健所で即日検査を受けた場合、実際に受検者が結果を受け取るまでには、採血から30分~90分程度かかります。
即日検査はスクリーニング検査の1つですので、陽性かどうか判断がつかない場合には、「判定保留」と伝えられ、確認検査を行います。確認検査の結果は早くても数日かかりますので、後日、確定的な結果を受け取ることになります。
現在日本で認可されている迅速検査キットは、HIV-1とHIV-2の抗体を検出するダイナスクリーンHIV-1/2とHIV-1とHIV-2の抗体、HIV-1 p24抗原が検出可能なエスプラインHIV Ag/Abの2種類が認可されています。

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NAT(核酸増幅法検査)、RT‐PCR法

NAT(Nucleic acid amplification technique)とは、RNA遺伝子を抽出し、逆転写酵素を用いてDNAウイルスを増幅させ、ウイルス遺伝子の存在を確認する検査法です。現在HIVに対して用いられている核酸増幅法の主流はリアルタイムPCR法です。
感染の機会から9-11日経過すると血中にウイルスが出現するので、11日目以降(2週間目からと説明する場合もあります)NATによるHIV-1遺伝子の検出が可能となり、最もウィンドーピリオドが短い検査法となっています。ただし、NAT検査はHIV-1のみを検出する検査であるため、HIV-2感染を見逃してしまうこと、NAT検査だけではHIV感染の診断には不十分で、HIVスクリーニング検査や確認検査が必要であること、感染から間もない場合には、NAT検査においても「陰性」となるため注意が必要です。
検査には数日要しますので、検査結果を受け取るのは1週間後となります。感染機会から2週間目にNAT検査を受けた場合、感染機会から最短で3週間後に結果が分かることになります。その頃には、HIV抗原が血中に現れ始めますので、NAT検査を受けるメリットは、HIVスクリーニング検査である抗原・抗体検査を受けることと実質的には大きな差がないかもしれません。
また、感染不安から医療機関でNAT検査を希望する場合には、10,000円~20,000円程度かかります。

※HIVスクリーニング検査で陽性となり、確認検査のためにNAT検査(RT-PCR法)を用いる場合には、保険が適応されます。

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