[支援制度]  陽性者をサポートするもの

answer

MEMO HIVの相談ができる窓口は、たくさんある

HIVの感染がわかったとき、あるいは感染しているかもしれないと不安を感じるとき、その先の生活について強く心配になることがあるかもしれない。「治療にかかる費用は?」、「日々の暮らしはどうなるの?」、「どこまでHIVに感染したことを伝えなきゃいけないの?」、など。

今あなたが直面していることはとても大切な問題で、何から取り組むのか整理をして、一つずつ解決していくことが大事だ。必要な場合は、信頼できる身近な人、医療機関のスタッフ、専門相談員、NGO・NPOや保健所などの相談機関に相談をしてみよう。相談することは大きな一歩だ。

MEMO HIVの治療にはどのくらいお金がかかる?

すべての人が感染がわかってすぐに服薬が必要になるわけではない。病気の進行の程度によって、治療をいつ開始するのかを決めることとなるのだが、HIVの薬の服薬を開始すると高額な医療費がかかる。

しかしHIV陽性者が利用できるいくつかの制度があり、それらを利用することで医療費の負担を軽減できる。例えば、1998年からは身体障がい者の認定を受けることができるようになった。これには血液製剤でHIVに感染した血友病の被害者が、国との

交渉のなかで治療できる環境をつくってきた成果である。

また、自立支援医療、重度障がい者医療などの医療費助成制度を活用する場合、働いている人なら月々の自己負担金を1万〜2万円に抑えることができる。ただし、これは所得により金額が変動する。手続きを知りたい場合には、病院のソーシャルワーカーや役所の身体障がい者手帳の担当部署で相談しよう。

1/2
支援制度