[よくある質問]   相談の現場から

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「HIVに感染しちゃったら、死んじゃうんでしょ!」

HIV/エイズへの治療技術は大きく進歩している。検査で陽性という結果が出たとしても、長生きできるための薬や治療法が開発されている。感染しても、すぐに死ぬ病気ではもはやないと言える。

しかし、「HIVに感染すること=死」という古いイメージによる不安から感染した可能性を無視していると、エイズを発症してしまうことがある。HIVに感染して放置しておくと、身体の免疫力が徐々に下がる。

その結果エイズを発症し、肺炎や癌、脳症などいろいろな病気を引き起こしてしまう。その結果エイズを発症し、肺炎や癌、脳症などいろいろな病気を引き起こしてしまう。多くは治療が可能だ。しかし、身体に障がいが残る場合もある。陽性とわかった場合、きちんと専門医に定期的に診てもらうこと。適切な時期に抗HIV薬を飲むことで、こうした症状は防ぐことが可能だ。

感染していたとしても、早めにそのことに気づくことが、とても大切となっている。

「コンドームを使えって言われても、セックスのときの行動を変えられないし」

セーファーセックスの方法というと、コンドームを使うことを思い浮かべる人も多いかもしれない。確かに、アナルセックス、フェラチオなどでは、コンドームを使うことによってHIV感染を防ぐことが可能で、これが最も確実な方法だ。また、他の病気で感染経路が同じである、B型肝炎、C型肝炎なども予防することができる。C型肝炎は、セックスで感染したという事例報告が、複数の専門医療機関から出されている。

コンドームを使うことがどうしても難しいというときは、感染の可能性を減らすための方法を考えてみてはどうだろう。「ハームリダクション」、害(ハーム)を減らす(リダクション)という考え方がある。
コンドームを使用できないときに感染の可能性をより低くするには、口のなかの粘膜、肛門の内側の粘膜と精液との接触を少なくすることが有効だ。たとえば、射精は身体の外でしてもらう、粘膜のコンディションが悪いときには、その部位に関連した行為は避ける、などの方法がある。

しかし、最も確実なのはコンドームだ。コンドームにも新商品がぞくぞくと発売されていて、「意外といい!」という声も多く聞く。まずは楽しみながら試してみてはどうだろう。それと、「痛いの〜」という人には、水性のローションがおすすめ。また、コンドームを痛めないシリコンオイルもあるようだ。

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