自分はどうなってもいいという気持ちは理解できる。しかし、HIVは人から人へ感染していく病気という側面をもっている。あなたが無視することで、自分でも気づかない間に誰かに病気を渡す可能性はゼロではない。定期的に自分の状態をチェックと予防をすることで、誰かに渡してしまう事を避けることができる。
また気分が落ち込んだときには、自分を壊したい、傷つけたいという気持ちになってしまうことがあるかもしれない。
相談サービスは名前を出さずに利用ができる。不安になるということは、HIVをとても身近に感じた時ともいえる。不安な気持ちを自分のなかに閉じ込めていると、どうしても想像は悪い方向に向かうことが多いようだ。相談を利用することで、不安を解消しつつ、同時に情報を増やしながら自分にとってどの方向に一番メリットが大きいかを考えることができる。内容としては、以下のような内容の相談が電話相談の現場に寄せられている。
①これまでの行動を振り返って、過去の感染の可能性を考える ②今後の生活のなかでの、セックスの満足度と予防のやり方の調整 ③自分や周囲の人の感染がわかった時など
もし、あなたが普段は人に弱みを見せるのが苦手だとしても、必要なときは一度、電話相談を試してみてはどうだろう。自分の問題を解決するためのパターンを増やせるかもしれない。