感染を知って以降のセックスの経験

HIV感染がわかった後、セックスに抵抗感をもったり、自分を責めるような気持ちになってしまうケースがある。しかしHIV陽性だからといって、そのためにセックスを避けることは基本的に必要ない。調査からは、多くの人たちが感染がわかった後に、セックスを経験していることがわかる。

これまでよりも、自分が他のHIVや性感染症に感染しないように、また相手に感染させてしまうことがないように注意したセーファーセックスをしていくことが必要になるだろう。そうしたことにセックスの相手と自分がともに気づかうことで、セックスを楽しむ気持ちを取り戻している人も多いようだ。

ふだんの就労状況

「主に就労している」、「家事・通学・その他の事が主で就労している」が76.5%、「就労していない」が23.5%だった。HIVの感染がわかってからも、仕事や学校を続けている人たちが多かった。

自分の感染について職場や学校で話すことが義務ではないし、話さないことでそれを負担に思う必要もない。また、信頼できる職場や学校の人に話して理解をしてもらい、自分の味方を少しずつつくる人もいる。 ただ、生活の中で人と関わることに負担を感じることもまだまだ多いようだ。下の図では病名を隠すこと、病気をもっていないように振舞うなどの経験を多くの人が多く、また「仕事をやめてしまおうと思った」と回答している人も34.9%いた。

HIV陽性が分かって以降、この数年の生活で、次のことを感じましたか
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陽性者の生活

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